アイルランド関連CD集その3 その3


Deanta/whisper of a secret
Deanta


(ディアンタ)
"whisper of a secret" 1.Two Days to Go
2.Willie and Mary
3.The Usual Suspects
4.Paddy and the Bandit
5.Lone Shanakyle
6.Waltz of the White Lilies
7.At the Crossroads
8.The Blacksmith
9.Cogair Ruin
10.The Druid's Mountain
11.Where Are You
12.Scarta Glen Road
 最初は北アイルランド出身のDeantaです。日本では(向こうでも?)今ひとつマイナーですが、実力はかなりしっかりしており、歌ものもダンス系も何回聴iいても飽きのこない安心感があります。本作は1997年発表の3rdだと思いますが、もう少し若い頃の作品も聴きたいと思いCDショップで探しても、残念ながらなかなか見つかりません。

好きな曲:2,6,11,12

Michael McGoldrick & John McSherry/at first light
Michael McGoldrick & John McSherry


(マイケル・マクゴールドリック & ジョン・マクシェリー)
"at first light" 1.Farewell to Connaught
2.Rolling Waves
3.Doinna
4.Ornette's trip to Belfast
5.Lucy Campbell's
6.Lady Lane
7.Trip to Ireland
8.The Bloom of Youth
9.Lacey's jig
10.The Graf Spee
11.Road to Taynuilt
 ルナサおよびフルックの創世メンバーでフルートの天才、マイケル・マクゴールドリック氏と、同じくルナサ創世メンバーで、旧クールフィンメンバーのジョン・マクシェリー氏の、笛とパイプいっぱいの競演作です。マイクとジョンはそれぞれフルートとイーリアンパイプスで名をはせていますが、2人とも笛系は何でもうまいですねえ。ちょっと綺麗すぎるって思うくらい綺麗な出来になっています。

 それとジョン・マクシェリーさん、タマリン復活を心から期待しています!!

好きな曲:5,6,8

Tommy Peoples/Waiting For A Call
Tommy Peoples


(トミー・ピープルズ)
"Waiting For A Call" 1.Joh Blessing's Delight / Australian Waters / Kit O'Mahony's
2.Waiting for a Call / The Spike Island Lassies
3.Ard Baithen / The Mooncoin / The King of the Pipers
4.The Bunch of Green Rushes / Carmel Mahoney Mulhaire
5.The Monaghan Jig / The Ship in Full Sail / The Blarney Pilgrim
6.Miss Ramsay / Launching the Boat
7.The Wishing Well / The King of the Pipers No.2
8.The Frieze Breeches / The Lark in the Morning
9.The Colliers / Bob McQuillen's / The Spike Island Lassies
10.Dulaman na Binne Bui / "Tommy Peoples" / Jenny's Wedding
11.Hardiman the Fiddler / Give Us a Drink of Water / Heels Over Head
12.The Drunken Landlady / The Fisherman's Island
13.King George W
14.O'Rafferty / The Langstern Pony
15.Drumnagarry / Drumnagarry Reel / Miss Crawford
16.The Fairest Rose
 守安さんの本の影響で好きになった、大御所トミー・ピープルズです。彼のCDは2003年に出された本作しか持っていないのですが、若い頃の作品もぜひ聴きたい。演奏の所々に入る「カカカッ」というリズミカルな弦の音と、高音を弾いているときのなめらかな弦さばきのギャップに惹かれます。アイリッシュミュージックはフィドル一つあれば十分、と思えてきます。

 といいつつも、脇を固めているのはアレック・フィン、ジョン・ドイル、ドナル・ラニーといった界隈の重要人物揃い。特にジョン・ドイルとのデュオが冴え渡る5や8は大好きです。

好きな曲:5,8,12

SKARA BRAE
SKARA BRAE

(スカラ・ブレイ)
"SKARA BRAE" 1.An Cailin Rua
2.Suantrai Hiudai
3.Banchnoic Eireann O
4.Angela
5.Taim Breoite go Leor
6.Inis Dhun Ramha
7.An Saighdiuir Treigthe
8.Cad e sin don te sin
9.An Chrubach
10.Casadh an tSugain
11.Caitlin Og
12.Airdi Cuan
13.Ta me mo Shui
14.An Buinnean Bui
15.Caitlin Tiriall
 恐らくこのCD紹介でドナル・ラニーと並び最も多く登場するミホール&トリーナ兄妹に、妹のモレートとギターのダヒー・スプロールを加えた3兄妹+1のアルバムです。本CDは71年録音のゲーリックソング集で、4人のまだ若く透き通った声が印象的です。13曲目の"Ta me mo Shui"は蕩々と唄われる事が多いですが、彼らの軽快なバージョンも結構好きです。

 歌詞カード+日本語解説付きのCDを買いましたが、ゲール語の歌詞もいいですね。

好きな曲:5,13,15

beginish

(ビギニッシュ)
"stomy weather" 1.Thadelo's / The Blackbird / The Corn Recks
2.The Concert Reel / Micho Russell's / Boy on the Hilltop
3.An Buachaillin Donn
4.Paddy in London / King of the Pipers
5.I'm Waiting for You / Touch me If You Dare / The Gooseberry Bush
6.An Raibh tu ag an gCarraig?
7.The Chancellor / The Friendly Visit
8.The Luradan's Jig / The Yellow Tinker
9.The Gullane Polka / Downey's / Johnny O'Leary's
10.Bainne an Ghabhair Bhain
11.Graf Spey Dublin Reel
12.The Parting Glass
 リズミカルで格好良いバンドですね。ドニゴールスタイルとクレアスタイルがぶつかり合っているそうです。詳しい事は判りませんが、フィドル、蛇腹、笛のセンターをリズム隊がしっかりサポートしていて、安定感があります。ヘッドホンで聴くとより深みが伝わってきます。

 敢えていうと、歌がちょっと自分的には渋すぎるかな、と。あと歌詞カードのデザインが派手で歌詞が読みにくいです。

好きな曲:4,5,7,12

Dervish/at the end of the day
Dervish


(ダービッシュ)
"at the end of the day" 1.Touching eloth
2.Ar Eirinn ni neosfainn ee hi
3.Jim Coleman's set
4.An Spailpin Fanach
5.Packie Duignan's
6.Lone Shanakyle
7.Drag her round the road
8.Peata Beag
9.The trip to Sligo set
10.
Sheila Nee lyer
11.The Kilavill Set
12.I courted a wee girl
13.Josefin's Waltz
14.Thirty seconds
15.Eileen McMahon
 最近は日本でもおなじみ、スライゴーの雄ダービッシュです。骨太で安定感があって個人的には好きなのですが、強烈なアレンジの楽器が無いためか、まとまりすぎているためか、私の周りではあまりファンという方がいないのが残念です。
 完成度の高いダンスチューンも好きですが、キャシーの歌ものも、コミカルな歌を唄うときとしっとりと唄いあげるときとのギャップが好きです。

 あと、本当はこれよりも"Live in Palma"の方が好きなんですが、2枚組は曲紹介が面倒くさいのでやめました。

好きな曲:2,3,8,13(スゥエーデンのヴェーゼンが共演)

Eileen Ivers/emmigrant soul
Eileen Ivers

(アイリーン・アイバース)
"emmigrant soul" 1.Darlin' Corey
2.Afro-Jig
3.Reconciliation
4.Paddy in Zululand
5.Go Lassie Go
6.Mundo Pequeno / Small World
7.Craic with Jack
8.Bx Style
9.Dance All Night
10.Parting of Friends - Poem
11.Parting of Friends - Air
12.Zululand(Reprise)
 2002年ケルティック・クリスマスで主役を飾ったアメリカが生んだ奇才フィドラー、アイリーン・アイバースさんについては、そのアレンジの破天荒ぶりにそれこそ賛否両論あるんじゃないかと思います。
 で、私的にはありかな、と。アイリッシュを聴きたい、と思って聴くことはないですが、たまには気分を変えたいときに聴くととっても楽しくなってきます。ラテンやカリブと融合していてもアイリッシュネスを損なっていないのは、リバーダンスでもならしたフィドルがしっかり良い音を出しているからでしょう。

 最大の欠点は、CDの音源が他に比べて2段階くらい大きいこと。ベスト版とか作るとき困ってますっ!!

好きな曲:2,4,8

Flook/Rubai
Flook


(フルック)
"Rubai"  Pod
 Ballybrolly Jigs
 Beehive
 Glass
 G.D.'s
 Granny
 Rosbeg
 Larry
 Natterjack
 マイケル・マクゴールドリックも在籍した、フルートメーンのバンド。Reelではギターやブズーキが他よりも大きめの音で両サイドから聞こえてきて、抑揚感をかきたてられます。

 本作の曲構成は非常に難しく、一つのタイトルに2つの異なる曲が入っていたり、さらにそのうちの1つは2曲からなるJigだったりしています。説明すればするほど混乱しそうなので、好きな曲は(いっぱいあるけど)書きません。ルナサが好きな方には結構お勧めです。

Liz Carroll/lost in the loop
Liz Carroll


(リズ・キャロル)
"lost in the loop" 1.Sevens / Michael Kennedy's / The Cup of Tea
2.The Champaign Jig Goes to Columbia / Pat and Al's
3.See it There / Con Cassidy's
4.The Golden Legs / The Flogging Reel
5.Lamet of the First Generation
6.The Drunken Sailor / The Bag of Spuds
7.The Old Maid of Galway / Lizzy in the Lowground
8.The Crow in the Sun
9.The Ugly Duckling
10.On the Boulevard / Crabs in the Skillet
11.Letter to Peter Pan
12.The Silver Spear / The Earl's Chair / The Musical Priest
13.The Didda / Fly and Dodger
14.Lost in the Loop
 2003年のケルティック・クリスマスでは、名うてのミュージシャンを押しのけ最も存在感を示したリズ&ジョン。特にリズ・キャロルの独創性あふれる作曲とそのリズミカルな弦さばきには驚くばかりでした。直筆サインの入った本CDは最高の置きみやげです。
 リズの作曲数は数知れないそうですが、どうやって曲名を付けているんでしょうか。本作でも面白い曲名が多いです。

 また、ジョン・ドイルの名前は作品の表には出ていませんが、演奏者としてはこれまでにも何回も登場しています。彼もまたすごい人です。

好きな曲:5,6,7,12

Lasairfhiona Ni Chonaola

(ラーサリーナ)
"An Raicin Alainn" 1.An Raicin Alainn
2.Bean Phaidin
3.Caislean Gearr
4.Casadh an tSugain
5.Oilean na Teiscinne
6.Banrion Loch na Naomh
7.Bimse Fein ag Iascaireacht
8.Tonnta Chonamara
9.Amhran an Phuca
10.De Thaisme
11.Ar Bhruacha Na Laoi
12.Una Bhan
13.Inis Oirr in Inis
14.Ceol na Gaoithe
 CD集その3の最後を飾るのは、ゴールウェイ生まれイニシア島育ちのシャン・ノースシンガー、ラーサリーナです。透き通った声と、ゲール語の朴訥とした歌い方に、アランの風景を重ね合わさずにいられません。それでいて古くさく感じず、バックの演奏やアレンジに現代的な雰囲気も感じられます。なんとも不思議な名盤にして、イチ押しの一枚です。

 それにしても、曲名もなんも読み方が全く判りません。ついさっきまでCDのタイトルがLasairfhionaで歌手がAn Raicin Alainだと思っていました・・・

好きな曲:3,4,9,11,13


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